プレイステーション5の購入云々抜きにしても、PS4とPS5にどのようなスペック・性能の違いがあるのか気になる人も多いのではないだろうか。
PS5を実際にプレイしていてもあまり気付かない違いもあれば、大きな違いもある。
この記事ではPS4とPS5の違いのなかでもとくに注目しておきたい部分を紹介している。
PS4とPS5、スペック・性能の違い一覧
まずはPS4とPS5のスペックや性能の違いを一覧表でチェックしてみてほしい。
私がとくに注目している「大きな違い」については一覧表に色付けしており、その違いによりどんな影響があるのかを後で紹介しているので最後まで読んでほしい。
PS4 Pro (CHU-7000シリーズ) | PS5 スタンダードモデル(CFI-1000A01) | |
CPU | x86-64 AMD “Jaguar”, 8 cores | x86-64-AMD Ryzen “Zen2", 8 コア/16 スレッド, 3.5GHz |
GPU | 4.20 TFLOPS, AMD Radeon based graphics engine | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine, 36CU at 2.23GHz, 10.3TFLOPS |
メモリ | GDDR5 8GB | GDDR6 16GB |
内蔵ストレージ | HDD 1TB | SSD 825GB |
光学ドライブ (読み出し専用) |
BD-ROM(25G/50G) BD-R/RE(25G/50G) DVD |
Ultra HD Blu-ray(66G/100G) BD-ROM(25G/50G) BD-R/RE(25G/50G) DVD |
入出力 | USB 3.1 Gen.1 Type A×3 AUX端子×1 |
USB2.0 Type A USB3.1 Gen 2 Type A USB3.1 Gen 2 Type C |
通信 | Ethernet(10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 (LE) |
Ethernet(10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) IEEE 802.11ax Bluetooth 5.1 |
AV出力 | HDMI 2.0(4K/HDR対応) 光デジタル出力端子 |
HDMI 2.1 (8K対応) |
電源 | 100V、50/60Hz | 100V、50/60Hz |
最大消費出力 | 最大310W | 最大350W |
外形寸法 ㎜ (幅×高さ×奥行) |
約295×55×327 | 約390×104×260 |
重さ・重量 | 約3.3kg | 約4.5kg |
動作環境温度 | 5~35℃ | 5~35℃ |
決定ボタン | 「〇」ボタン | 「×」ボタン |
キャンセルボタン | 「×」ボタン | 「〇」ボタン |
これ以外にも内部冷却のためのファンがかなり大型化されたり、自分で分解してメンテナンスできるようになっているなどの変更点もあるが、その辺は以下の記事で紹介している。
メモリが8GBから16GBに倍増
「メモリ」とはデータを処理する速度に影響し、大きければ大きいほど処理作業がはかどるようになっている。
PS5が発売されてからは、稀にではあるがPS4ソフトの中にも、PS4での動きがぎこちなくてもPS5で遊ぶと動きがスムーズになるというものもある。
PS5ではPS4以上のデータ量のあるゲームを遊べるようになっているため、メモリも大幅にアップする必要があったのだろう。
HDDからSSDへ、容量1TBから825GBへ減
HDD・SSDともに担う役割は同じだ。
ざっというと、データの記録保存(書き込み)とアウトプット(読み込み)をするものである。
内蔵ストレージに関してはアップグレードした点とそうでない点がある。
HDDからSSDへ
個人が利用するストレージの主流はまだまだHDDであり、PS4でも例外ではなくCHU-7000(PROシリーズ)においてもHDDが内蔵されている。
PS5からはSSDへアップグレードされた。
PS4のHDDとPS5のSSDでは、PS5のSSDの方が速度は2倍程度早いといわれている。
(私は難しい機械の話はわからない)
とはいえ、実際に同タイトルをPS4とPS5でプレイして比べても実際にデータの読み込みが倍速になることはなく、「HDDよりはSSDの方が少し早い」と実感できるくらいの変化はあるようである。
私はPS5購入後すぐにPS4を手放したので比べたことはない。
容量は1TBから825へ
ストレージ容量はCHU-7000では1TB(1,000GB)だが、PS5では825GBへと減らされることになった。
825GBといっても実際に私たちが利用できるのは660〜670GBといわれている。
これは開発者などで何度も話し合い、「これだけあれば充分だろう」 という結論に至ったためだという。
Ultra HD Blu-rayの読み込みが可能に
大きなアップグレードのうちのひとつが「Ultra HD Blu-ray」を再生・プレイすることができるようになったことであろう。
「Ultra HD Blu-ray」は従来のBlu-rayよりも倍以上のデータ量を収めることができ、さらに4K解像度に対応しHDRもサポートしているという優れものだ。
つまりはPS4ではできなかった大容量ゲームをより美しい画質で楽しむことができるという認識でいいだろう。
USB3.1 Gen1がUSB3.1 Gen2へ
主に外付けSSDを利用する際に効果を発揮する変更点である。
PS5ではUSB3.1 Gen2が採用され、これによりUSBを介してのデータ送受信の速度が大幅にアップしている。
USB3.1 Gen1ではデータ転送速度は最高で5Gbpsだったが、USB3.1 Gen2においては最高で10Gbpsとなっている。
つまり転送速度が2倍になっているため、大容量のデータ転送も素早く行えるのだ。
ちなみに転送速度が2倍になっているからといって本当になんでも2倍の速度を体感できるものでもない。
あくまで理論上のことである。
利用する外付けSSDがUSB3.1 Gen2対応であることが大前提ではある。
すべての外付けSSDが対応というわけではないようなので、購入の際にはよくチェックしておこう。
HDMI 2.1搭載で8Kテレビ対応に
PS4(Pro)ではHDMI 2.0搭載で4Kテレビ対応ということで話題になったが、PS5においてはHDMI2.1が搭載された。
HDMI 2.1は4Kのさらに上をいく「8K」へ対応した。
つまり4Kよりももっと美しい・細かな表現をテレビに表示させることができるようになったのだ。
もちろん8Kテレビを利用しなければその恩恵を受けることはできないので注意しよう。
本体サイズはかなり大型化
PS5の本体サイズはCHU-7000よりもひとまわり大型化している。
HDDがSSDに変更になるなど部品の小型化ができているところもあるが、本体の放熱のための構造や大型ファンを取り入れたこともあり本体の大型化につながったようだ。
PS4がやっとおけるような場所にPS5を置こうと考えている場合、設置できないことが多発しそうだ。
PS5購入前には設置場所のスペースをチェックしておこう。
決定・キャンセルボタンが逆に
PS4のホーム画面やほとんどのゲームでは「決定ボタンは〇」「キャンセルボタンは×」であったが、これは日本特有のもので世界的には逆だというのだ。
PS5においては「決定が×」「キャンセルが〇」へ変更されているので、最初はなんども間違えて押すことになるだろう。
こういう私でもPS5購入して数ヶ月経ったが、今でも間違ってしまうことがある。
ややこしいのは過去のソフトのほとんどは「決定が〇」で作成されているということだ。
PS5のホーム画面では決定が×ボタンなのに、「ゲームを始めると決定が〇ボタンになる」ということになるので慣れも必要になる。
おわりに:私が実感した進化・変化はほとんどない
これまで紹介したようにPS5で大きく進化したのだが、その進化をすべて実感できるとは限らない。
私なんかは8Kどころか4Kテレビさえ持ってないためさらに美しくなったはずのグラフィックを実感することはできない。
わざわざPS4とPS5で遊び比べることもないので読み込みが早くなったかどうかも実感したことはない。
さらに言ってしまえば、PS5にアップグレードされたゲームはプレイしたことない!
PS5もってるのにゴーストオブツシマやグラセフなど、過去の作品ばかりやっているからだ…
あえて実感した違いといえば
- 本体サイズ想像していたより大きすぎる
- 決定ボタンとキャンセルボタンが逆で間違いやすい
というところくらいだ…
今後も数年はPS4対応の新作はどんどん出てくることだろう。
2021年2月現在でもPS5本体は品薄で入手困難な状況であり、どうしてもPS5でプレイしたいゲームでもない限りは高額な転売PS5に手を出すほどでもないと考える。